莱さんの小さい頃の話1
「ここどこなの…?」
越してきたばかりの私は散歩をしようと思って歩いていた
自然に囲まれたそこは私には同じ景色にしか見えなくて
「もしかして迷子になっちゃったのかな…」
近くには家もないしだいぶ離れたところまで来てしまったみたいだった
不安になりながらもキョロキョロと辺りを見回しているとしゃがんでやっと通れるくらいの大きさの木や葉っぱでできた小さなトンネルみたいなものがあった、
さらに迷子になりそうな気がしたけど気になってそのトンネルを潜ってみることにした
潜ってみると先程とは違う景色で、一面朱色の花がたくさん咲いていた
その花畑の奥にとても大きな木が一本生えていて、あま