8.31

また、今年も




憎たらしい物ばかりで溢れる





あの花も、あの空も、森も




あの日の自分も




憎たらしくてしょうがない





忘れたくても、忘れることなんてできない






苦しい







辛い






痛い





こんな思いはもう二度としたくない




「…父さん、母さん」




「俺は」




俺は


いつになったら



この苦しみから


「解放されるのですか…。」


当然、答えなんて返ってくるわけもなく


俺はただただ


両親が眠る場所に立ち尽くしていた