なんとなく嘉六の話をw
僕には大切な人がいる、恋人じゃなくて、本当の家族みたいな大切な人達
僕はその人達を守りたいんだ、例えその代わりに僕が死んでも
こんなこと言ったら狸狗君は怒るかもしれないけれど、それだけ君たちは僕にとって大切な存在なんだ
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「やーいはぐれ!!中途半端!!」
「忌み子!!!こっちに来るな!!!」
僕はいつも独りだった、それは僕がはぐれ鬼だから、本当の鬼じゃないから、中途半端だから
「痛ッ」
額に石を投げられた、血が少し垂れてる
なんでこんなことされなくちゃいけないの?
「お前は拾われ子なんだよ!!」
…僕のお母さんは正真正銘の鬼
僕とは違って強くて綺麗で
反対に僕は弱くて醜くて
本当にお母さんの子供なのかな
拾われ子なのかな
わかんないから、何も言い返せないすごく悔しい
目から大粒の涙が溢れてくる
「…僕は、っ僕は…拾われ子じゃ、ないッ…」
そんなこと、小声でしか言えなかった
反抗したらもっと虐められる
…怖かった
でも虐められてるなんてお母さんには言えない、心配かけたくなかった
僕は逃げるように家へと走った 家につくまでに泣き止んで目の腫れも治して家に入る「嘉六、おかえりなさい」
「だだいま、お母さん」
お母さんの様子が少し変だった
「どうしたの?具合悪いの??」
「少し頭が痛いだけよ、大丈夫」
なんて笑顔で言うから…安心してた
その日はそれから何事もなく、眠った